コラム
あかりを灯す
2026.4.1
夜、帰宅して家中のあかりをひとつひとつ灯していく。
私にとって、それは一日の緊張をほどき、
心に平穏を取り戻すささやかな儀式のような時間です。
決して広くはないLDKですが、そこには4つのあかりがあります。
スタンドライト、ペンダントライト、デスクライト———。
ガラスや布、琺瑯といった素材の違い。
光が透けるもの、あるいは遮るもの。
ひとつひとつの特徴が違い、光の広がり方も異なります。

中でも一番のお気に入りは、福岡のアンティークショップで
セミオーダーしたスタンドライトです。
シェード、スタンド、コードの色までセレクトしたオリジナル。
自分で選んだものだからこそ愛着が湧き、
光が上下にふわりと広がる様子を眺めながら、
温かな照明に包まれてお茶を飲む。
そんな夜のひとときが、何より好きです。

こうした「心地よいあかり」を空間の中にどう配置するか。
IKKA DESIGNが考えるあかり。
それは、単に暗闇を照らすためのものではありません。
効率よく部屋全体を明るくするのではなく、
必要な場所に、必要なだけの光をそっと置く。
例えば、家族が集まる食卓を包む柔らかな光。
あるいは、壁に静かな陰影を落とす、一隅のスタンドライト。
こうしたあかりのあり方は、古くから大切にされてきた知恵でもあります。



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