コンセントの位置で失敗しないための配置&数の目安まとめ

家を建てたりリフォームしたりするときに、意外と見落としがちなのがコンセントの位置です。 完成してから「使いづらい」「ここに欲しかった…」と後悔する声は少なくありません。 それは、家具を置いたらどうなるか、実際の家事動線などを考えていなかったことが原因です。
そこで今回は、コンセントの位置についてよくある失敗例とその原因、失敗を防ぐための対策、場所ごとの配置のコツまでわかりやすく解説します。 家が完成してから気づいたのでは遅いです。快適な暮らしを実現するために、今からできるコンセント計画のポイントを一緒に見ていきましょう!
コンセントの位置に関するよくある失敗例と後悔ポイント

家づくりやリフォームの際に、コンセントの位置について十分に考えずに進めてしまい、住み始めてから「使いづらい!」「コンセントが足りない!」と後悔するケースは意外と多いものです。
ここでは、実際によくある失敗と後悔の声を紹介します。
家具や家電を置いたら隠れてしまい使いづらかった
設計段階では気づかなかったけれど、実際に家具や家電を置いてみたらコンセントが完全に隠れてしまい、使えなくなってしまう例です。
特に冷蔵庫やテレビボード、ベッドなどの大型家具の裏に設置されてしまうと、抜き差しすら困難になり、結局全然使えないコンセントになってしまうこともあります。結果として延長コードでの対応を余儀なくされ、見た目も悪くなってしまいます。
ダイニングテーブルから遠くて卓上の調理家電を使いづらい
ホットプレートや電気鍋、ブレンダーなど、ダイニングテーブルで使用する家電は意外と多いものです。しかし、テーブルの近くにコンセントがないと使いづらく、コードが邪魔になったり、テーブルの周りに延長コードを這わせたりする必要が出てきます。
よく使う家電の近くになくて延長コードが必須
掃除機、加湿器、スマホの充電器など、日常的に使用する家電がある場所にコンセントがないと非常に不便です。延長コードで対応することになりますが、見た目や安全面の問題もあり、結局ストレスがたまる結果になってしまうでしょう。
壁のコンセントが目立ち生活感が出てしまう
部屋の雰囲気やインテリアを大切にしている方にとって、コンセントの存在感が気になるという声もあります。デザインとの調和を考えずに適当にコンセントをつけてしまうと、後悔することが多いでしょう。
特に白い壁に黒いコンセントカバーがついていたり、腰の高さにあるコンセントが目につきやすかったりすると、生活感が出てしまいがちです。
位置はよかったが数が足りなくなった
設置した場所は間違っていなかったのに、数が足りずに不便を感じるという失敗例もあります。コンセントは1口では足りないことが多く、複数の家電を同時に使えないという問題が発生します。
屋外にコンセントを設置し忘れた
ベランダや玄関など、屋外にコンセントをつけておけば便利な場面は意外と多いものです。掃除、ガーデンライト、バーベキューなど、後から必要性に気づいた場合は追加工事が必要になってしまいます。失敗したと思わないためには、屋外での使用も考慮に入れて、設計を考えることが重要です。
コンセントの位置で失敗しないためにできること

コンセントの位置で失敗を防ぐためには、事前の計画が何よりも大切です。ここでは、具体的にどのような点に注意すればいいのか、対策をまとめました。
家電の使用場所・使い方を具体的にシミュレーションする
暮らしの中でどこに何を置いて、どんな動きをするのかを想像しながら配置を考えることが大切です。たとえば朝の準備をする洗面所では、ドライヤーやシェーバーをどこで使うのか。掃除機をどの順番でかけるのか。動線に沿って、コンセントが必要な場所を洗い出しましょう。
コンセントの高さにも注目する
位置だけでなく高さも重要なポイントです。床付近に設置するのが一般的ですが、キッチンカウンターやデスク周りなどでは、腰の高さやそれ以上に設置した方が使い勝手がよくなることもあります。使用目的に応じた高さを検討しましょう。
壁紙の色とコンセントカバーの色を揃える
デザイン面でも満足のいく空間にしたい場合は、壁紙と同系色のカバーを選ぶなどして目立たない工夫をしましょう。最近では木目調やマットカラーなど、インテリア性の高い製品も増えています。
将来のライフスタイルの変化を見越しておく
- 子どもが生まれる
- 在宅勤務になる
- 高齢の家族と暮らす
などライフスタイルは年々変化します。今の生活だけでなく、5年後、10年後を見据えて配置を考えることが、失敗しないポイントです。
見た目を意識したコンセントの工夫を取り入れる
床面に収納できるポップアップ式や、家具に埋め込むタイプのコンセントなど、最近ではスタイリッシュな選択肢も登場しています。生活感を減らしたい人やミニマルな空間を目指す人におすすめです。
コンセントの位置で失敗しない!おすすめの場所と必要な数の目安

家の中の各スペースごとに、どれくらいの数をどこに配置すれば快適なのか。以下の表にまとめました。新築やリフォームの際に、ぜひチェックしてみてください。
場所 | 必要な数の目安 | 配置のポイント |
---|---|---|
キッチン | 最低3〜4口(冷蔵庫・炊飯器・電子レンジ+作業台用) | 調理台の高さに合わせる/水・油がかからない位置に |
リビング・ダイニング | 4〜6口(テレビ・ゲーム機・スマホ充電など) | ソファ・テレビの配置を考慮/掃除機用に1口余分にあると便利 |
寝室 | 2〜3口(照明・目覚まし・スマホ充電) | ベッドサイドに左右1口ずつあると延長コードが不要になる |
トイレ | 1口(温水洗浄便座) | 設置機器に干渉しない壁面位置にする |
玄関 | 1〜2口(防犯カメラ・宅配ボックスなど) | 目立たず使いやすい高さに/掃除機用にも使える |
洗面所 | 2〜3口(ドライヤー・電動歯ブラシなど) | 鏡横・収納内など使いやすい位置に/水滴に注意する |
廊下・階段 | 1口(掃除機・照明用) | 見えづらい場所に/中腰で抜き差ししやすい高さにしておくと便利 |
ベランダ・屋外 | 1〜2口(掃除・BBQ・イルミネーションなど) | 雨がかかってもいいように防水仕様必須/使用時にコードが引っかからない場所にする |
まとめ
コンセントの位置は、毎日の暮らしやすさに直結する意外と重要なポイントです。「足りない」「遠い」「見た目が気になる」といった小さなストレスが積もる前に、事前のシミュレーションと計画をしっかり行うことが大切です。
今回紹介した失敗例や対策、場所ごとの配置の目安を参考に、あなたの暮らしにぴったり合ったコンセント計画を立ててください。きっと、「ここにあってよかった」と思える空間になるはずです。
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