2023.6.13
家づくり

吹き抜けのメリットは開放感!デメリットを解消するポイントも紹介

吹き抜けといえば、頭の上に広がる広い空間が魅力です。家も広々として見えますし、これから家を建てるなら、ぜひ吹き抜けを作りたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

おしゃれで気持ちの良い空間を作れる吹き抜けですが、メリットだけでなくデメリットもあります。ただし、デメリットや注意点を把握して、対処法を考えておけば快適に暮らすことができるでしょう。

今回は吹き抜けのメリット・デメリットをお伝えするとともに、デメリットを解消する方法についてもお話ししますので、吹き抜けを設置する際の参考にしてください。

吹き抜けのメリットは快適な空間を作れること

1階の天井がなく、2階の空間とつながっているのが吹き抜けです。本来部屋がある場所が空間となっているため、明るく広い家づくりができます。

開放感があること

吹き抜け最大のメリットは、開放感です。高い天井によって空間が大きくなりますから、部屋自体が広く感じます。同じ面積の部屋でも、天井の高さによって感じる広さが変わります。立ったときに、頭の上に広い空間が広がっていると圧迫感がないため、面積の小さな部屋でも広く感じられるのです。

また、リビングに吹き抜けを作り、リビング階段と組み合わせるのもおすすめです。さらに広く感じ、開放感のある空間を作れるでしょう。

自然光をたっぷり取り込むことができる

吹き抜けに窓をつけることにより、太陽の位置が低くなる冬場でも日光をたっぷり取り込むことができます。日中は電気をつけなくても十分明るいはずです。

狭小住宅や周囲に家が密集していて日当たりに不安がある場合でも、吹き抜けを作ることで日照時間の問題は解決できるでしょう。

風通しがよく爽やか

吹き抜けに窓を設置するのは、空気の流れを作ることにも役立ちます。暖められた空気は低いところから高いところへ流れていくため、1階の窓から吹き抜けの窓へと自然と換気ができるようになります。

吹き抜けの空間で家族が繋がれる

1階のリビングに吹き抜けを、2階に子供部屋をつくれば、その間を遮る天井がないので子供達に声をかけやすくなります。

ですので、吹き抜けを作るならリビングやダイニングに作り、家族が集まる中心部と2階をつなげることでコミュニケーションをとりやすくなるのも吹き抜けのメリットです。

床を張れば部屋にすることも可能

吹き抜けは玄関やリビングに設置することが多いです。空間が広くなるのは良いことですが、その分、そこに作れたはずの部屋を失っているともいえます。

子供たちの成長に合わせて部屋の数が足りなくなったとき、最初から床を張れるような設計にして吹き抜けを作っておけば、あとで部屋を増やすことも可能です。

開放感抜群の吹き抜け
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吹き抜けならではのデメリット

吹き抜けのメリットでもある広い空間が、逆にデメリットになってしまうことがあります。

冷暖房効率が良くない

広い空間があると、暖かい空気がどんどん上に流れていき、冷たい空気は下に溜まります。冬は1階がなかなか暖まらず、夏は2階が冷えにくいというデメリットがあります。

温度のムラができやすいため冷暖房の効率が悪く、光熱費が高くなりがちです。

音や匂いが伝わりやすい

天井があれば音や匂いを遮ることもできますが、吹き抜けがあるとすべて伝わってしまいます。キッチンで料理をしていればその匂いや煙が2階に広がりますし、音も伝わりやすいです。静かな空間が好きな人や匂いに敏感な人には苦痛かもしれません。

電球を換えたり掃除をしたりするのが一苦労

天井に設置した照明器具、2階の高いところにある窓、シーリングファンなど手が届かない部分の掃除が大変です。脚立を使い、柄の長いモップなどで届けば良いのですが、それでも普通の天井の高さの部屋を掃除するのと比べると、時間も労力もかかるでしょう。

2階の床面積が少なくなる

吹き抜けを作るということは、その部分の天井がなくなる=2階の床面積が少なくなるということです。たとえばリビングを吹き抜けにすると、リビングの天井がなくなり、その上に作れるはずだった部屋もなくなります。

敷地面積に余裕があれば良いのですが、限られたスペースで家を建てようとした時、部屋数が減ってしまうのはデメリットになるでしょう。

吹き抜けのデメリットを解消する方法

吹き抜けにあるシーリングファン
デメリットにも対処法がありますので、安心してください。あらかじめわかっていれば、後悔しない家づくりができます。ハウスメーカーに好みのデザインや間取りを伝えるとともに、吹き抜けの不安な点について解消法を相談しながら建築計画を進めていければ問題ありません。

建物の断熱性を上げる

冷暖房の効率が悪い問題は、壁や床に断熱性の高い素材を使うことによって解決できます。窓ガラスには、断熱サッシを使います。夏場は日当たりの良さが仇になりますので、ガラスに遮熱フィルムを貼って熱をカットする方法もありです。

冬場は断熱性のカーテンで熱が逃げるのを防ぐ、また、専用のシェーディングシステムを使って吹き抜けを覆うことで暖かい空気が上に行かないようにすることもできます。

その上で1階の部屋に床暖房を入れると、暖かさも違ってくるはずです。

空気の循環を作る

シーリングファンやサーキュレーターを使い、家の中の空気をうまく循環させるようにします。空気の流れができれば暖かい空気が上に、冷たい空気が下にたまることもありません。

窓の作りを工夫する

たっぷりの日光を取り込めるのが吹き抜けの良いところですから、明るさを感じながら熱を遮ることができれば暑さ、寒さの対策はできます。

たとえば吹き抜けの窓に長めの庇をつけたり、外付けブラインドをつけることによって、夏は熱を遮り、冬は明るさだけを取り入れることができるでしょう。

音・匂い対策は間取りを工夫する

音や匂いが広がりやすいとはいえ、家全体に伝わるわけではありません。吹き抜けに近い位置の部屋に伝わりやすいので、寝室などリラックスして静かに過ごしたい部屋は吹き抜けからできるだけ遠い位置に配置するようにします。これで、匂いや音を少しは遮断できるでしょう。

吹き抜けの電球はLEDが基本!

吹き抜けに照明器具を設置するなら、LED電球は必須です。少しでも寿命が長い電球を使うことで、交換の手間を減らしましょう。

シーリングファンで埃がたまらないようにする

部屋の高い位置の掃除は確かに大変ですが、日頃からシーリングファンを回しておくことでそれほど埃はたまりません。

あとは、5メートルほどの長さになるモップなどで高いところの埃を軽く払うだけで十分です。キッチンの汚れとは違いますので、油汚れなどはなく、大量の埃が積もらないようにすれば掃除はそれほど大変ではないでしょう。

まとめ

吹き抜けは、1階の天井部分がなく2階と繋がっているため、大きな空間をとることができます。開放感があり、高い位置に窓をつければ周囲に住宅が密集していても十分な自然光が入ってくるのが大きなメリットです。

一方で、天井が高くなること、空間が大きくなることから、冷暖房の効率が悪くなったり、掃除が大変になったりするデメリットもあります。ただし、建物の断熱性を上げるなど吹き抜けのデメリットを解消する方法はありますので、デメリットを把握して建築計画を立てれば、後悔しない快適な住宅を手に入れられるでしょう。

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