2024.3.13
家づくり

パントリーとは?収納力たっぷりの便利な食料品収納庫

パントリーとは、食料品をおいておける便利な収納庫です。これから家を建てるなら、おしゃれなパントリーが欲しいとお考えの方も多いのではないでしょうか?

しかし、パントリーにはメリットもあればデメリットもあります。すべての家庭に必要なものではありません。

そこで今回は、パントリーの特徴やメリット、デメリット、パントリーを設置するときの注意点などについて詳しく解説します。

パントリーが欲しいと漠然と考えている人は、本当に必要かどうかを検討する上で、ぜひ参考にしてください。

パントリーとは食料品などを収納する場所のこと

パントリーとは、食料品や食器、日用品などを収納する場所のことです。キッチンに隣接していることが多いです。「パンの貯蔵庫」という意味の古フランス語が語源であり、かつては食料の保管だけでなく、調理の準備なども行われていた場所です。

冷蔵庫の普及によって、従来の大型パントリーは姿をいったん消し、キッチンのすぐ横で使えるようなキャビネット型のコンパクトなパントリーが出てきました。しかし今ではまた、昔のようなたくさんのものが収納できる大型のパントリーが人気を博しています。

パントリー・2つのタイプ

パントリーには大きく分けて2つのタイプがあります。それぞれ見ていきましょう。

個室タイプ

個室タイプは、パントリーが独立した部屋になっています。広さはまちまちですが、小さければ半畳くらいからできますし、2畳ほどの大きさにすることも可能です。設置する場所によっては食料やキッチン用品だけでなく、普段使っていない日用品なども収納できます。

個室タイプはさらに、ウォークインタイプとウォークスルータイプがあります。ウォークインタイプはウォークインクローゼットのように小部屋になっています。

ウォークスルータイプは、出口が二つあり、棚の間が通り道のようになっているタイプです。玄関からキッチンの間に設置することが多く、買い物から帰ってきたらそのままパントリーに行き、必要なものを置いてからキッチンに行くことができます。

壁面収納タイプ

壁面収納タイプは、その名の通り、壁面を収納場所として使うパントリーのことです。キッチンに設置することが多く、個室タイプと比べると収納スペースはどうしても小さくなってしまいますが、必要なものにすぐ手が届くというメリットもあります。

そのままですと置いているものが丸見えになってしまうため、扉やカーテンをつけて目隠しをすると良いでしょう。

パントリーのメリット

パントリーを設置すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

食品をまとめ買いしてもたっぷり保管できる

パントリーのメリットは、なんといってもたくさんのものを収納できることです。

  • お米
  • 缶詰
  • カップ麺
  • レトルト食品
  • パスタ
  • 調味料

など、かさばるものを大量に購入したときでも、まとめて収納しておけます。安い時にまとめ買いしたい、でも置く場所がないという悩みも解消されます。

これらの食品は日持ちもするので、ストックしておけば災害時の非常食としても役立つでしょう。保存可能なものはネットでまとめて購入し、日持ちのしないものだけ買いに行くようにすると、買い物の回数も減らせるのではないでしょうか。

食品以外のキッチン用品を置く場所としても最適

パントリーは、食料品を置く場所とは限りません。出番の少ない調理器具、来客用の食器など、キッチンに置いておくと邪魔になってしまうものを収納するのにも最適な場所です。

キッチンの収納にも限度がありますから、使用頻度の低いものはすべてパントリーに保管しておくとキッチンがすっきりします。

パントリーのデメリット

パントリーで調味料を手に取る様子

収納場所として便利なパントリーも、人によってはデメリットを感じることもあります。

パントリーの分だけキッチンが狭くなる可能性がある

広いパントリーはたっぷり収納できて便利である一方、その分、他の部分を小さくしなくてはなりません。パントリーを広くしたせいで、キッチンが狭くなる可能性もあります。

キッチンとパントリーのバランスを考えて広さを決めることが大切です。

建築費が予算オーバーとなる可能性がある

大きさや作り方にもよりますが、パントリーとしてのスペースを確保するだけでなく、作り棚やドアを取り付けたり、内装に凝ったりすると、予算をオーバーしてしまうかもしれません。

限られた予算内で理想のキッチンとパントリーを作るためには、何が必要なのかをよく見極めることが大切です。

たくさん買ったものを管理できなくなる

パントリーが広いとたくさんの食料品を収納できるのですが、何も考えずにただ詰め込んでしまうと、どこに何があるかわからず、管理がしづらくなります。

その結果、

  • 賞味期限切れになっていることに気づかない
  • 重複して買ってしまう
  • 安売りしていたからとまとめて買ったものの結局使わなかったものが放置される

など、買ったものを無駄にしてしまうことがあります。

買ってきたものは詰め込む前に、どこに何をおくのかルールを決めて、定期的に賞味期限などをチェックしましょう。

パントリーを設置するときの注意

パントリーの設置で迷ったら、以下の点に注意してください。

本当にパントリーが必要なのかよく検討する

パントリーがあったら便利だしおしゃれと、イメージだけで設置を決めないことです。たとえば、家族の人数が少なく、食料品をまとめ買いしてもそれほどかさばらないなら、パントリーを作らなくてもキッチンの収納を充実させることで対応できるかもしれません。

作ってみたものの結局あまり使わなかったとなると、その分のスペースがもったいないので、本当に設置が必要かよく検討してください。

どのようにして使いたいのか想定しておくこと

たとえば、お米や水などかさばるものを置いておきたい場合、キッチンから遠い場所に設置すると重いものを持って行き来するのが面倒かもしれません。その場合はキッチンの近くで、なおかつ玄関からも入れるようなウォークスルータイプのパントリーが便利です。

何を置いて、どのように使いたいのか、それによって適した形や場所が違ってきます。実際の使い方を想定しておくことが大切です。

奥行きも使い勝手の良さに影響する

奥行きがあるほどものがたくさん収納できそうにも見えますが、奥行きが深すぎると、ものをとりにくくなったり、奥のものを管理しづらくなったりします。

棚の奥行きは30〜45cmほどが適切です。深すぎず浅すぎない適度な奥行きだと使いやすく、食料品を管理しきれずに無駄にしてしまうことも防げます。

換気に注意

パントリーは湿気がこもりやすい場所です。食料品が傷まないよう、換気扇などをつけて空気を循環させるか、もしくは壁紙の一部に珪藻土を利用するのがおすすめです。

珪藻土は湿気や匂いを取る効果が期待できるので、パントリーに適した素材です。

扉をつけるかどうかはライフスタイル次第

扉をつけた方が、見た目はスッキリします。お客様が来ても扉を閉めるだけで中が見えなくなるので、生活感も出ません。

ただし、扉をつけるとなるとその分費用もかかります。出入りするのに、開け閉めしなくてはならない面倒も生じますので、本当に必要かどうかはよく検討してください。

ドアをつけなくても、たとえばカーテンやロールスクリーンなどで目隠しするという方法もありです。

パントリーがおすすめの人

パントリーはこのような人におすすめです。

  • 家族が多くてお米や水などかさばるものをまとめ買いしておきたい人
  • 平日は忙しいので週末にまとめ買いしたい人
  • キッチンには必要最低限だけを置いて、すっきりとさせたい人
  • 地震などの災害に備えて食料品を備蓄しておきたい人

逆に、こまめに買い物に行ける人や、家族が少なくてあまりまとめ買いをすることのない人は、あえてパントリーを設置しなくても良いかもしれません。食料品をたくさんストックしておくことは便利ですが、賞味期限切れになってしまうなど無駄が増える要因にもなります。

ライフスタイルに合わせて、必要性を考えましょう。

まとめ

パントリーとは、食料品だけでなく、普段使わない日用品やキッチン用品などもまとめておいておける、便利な収納場所のことです。個室タイプ、壁面収納タイプがあり、個室タイプにはさらにウォークインタイプとウォークスルータイプがあります。

たくさんのものが収納できるので、まとめ買いをした時にとても便利である一方、パントリーを設置した分だけキッチンが狭くなる可能性があります。また、食品の管理もしっかりしないといけません。

メリットもあればデメリットもありますので、ライフスタイルに合わせて設置を検討しましょう。家族が多くて、まとめ買いをよくする人にはパントリーがおすすめです。

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