注文住宅の打ち合わせの回数や期間、準備することを解説
注文住宅を建てるには、打ち合わせが必要です。5回〜10回は少ない方で、一般的には15回前後かかるでしょう。こだわりがたくさんある人ほど、この回数は増える傾向にあります。
そんなにたくさんの打ち合わせで何を話すのだろう?どうやって進めていくのだろう?と疑問をお持ちの方へ、注文住宅の打ち合わせ回数や期間、流れなどについてわかりやすく解説します。
打ち合わせに際して準備しておくべきことについてもお話ししますので、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の打ち合わせにかかる時間や回数
注文住宅についての打ち合わせは、3ヶ月〜6ヶ月、人によっては1年以上かかることもあります。回数にすると、5回〜15回くらいかかります。
打ち合わせは15回前後、一度では終わらない
打ち合わせはの回数はどのような家を建てるかによって変わってきますので、一概にはいえません。一般的には5回〜15回ほどで、かなり幅があります。着工前、建築中、完成後とそれぞれ打ち合わせが必要になります。
期間にすると3ヶ月〜6ヶ月ほどになりますが、着工前のプランニングに最も期間と回数がかかります。着工後も、工事が順調に進んでいるか確認が必要になることがありますが、着工前の打ち合わせ通りに進んでいれば打ち合わせはしないこともあります。
こだわりが多いと回数が増える傾向にある
家に関して、内装、外装をこうしたい!というこだわりが多いほど、打ち合わせの回数は増え、期間も長くなります。20回以上の打ち合わせ、期間にすると1年〜2年かかる人もいます。
家は作り直しができませんから、何をどうするか、細部まで納得がいくまで話し合おうとすると、どうしても回数が増えてしまいます。
一度決めたことでも、着工前なら変更が可能なこともあります。変更を希望した場合は、少し前に戻って軌道修正をしなくてはなりません。そうなるとさらに打ち合わせの回数が増えます。
打ち合わせ回数に上限はない
何度も打ち合わせをしてもいいものかと不安に思うかもしれませんが、打ち合わせの回数は決まっていませんので安心してください。こんなはずじゃなかったと思わないためにも、納得がいくまで話し合うことがとても重要です。ここで遠慮する必要はありません。
10回〜15回程度の打ち合わせは普通ですから、回数を気にしなくても大丈夫です。
ただし、お互いに忙しい中で打ち合わせをするので、時間を無駄にしないようにすることは必要です。限られた時間の中で何を決めるのか、目的意識を持って打ち合わせに臨みましょう。
注文住宅の打ち合わせの流れ
注文住宅の打ち合わせでは、
- 費用について
- 内装や外装の設備について
- 間取り
- 図面通りに工事が進んでいるか
- 完成後の最終確認
などについて打ち合わせをします。
それぞれ、着工前、着工後、完成後の段階に分けて解説します。
着工前
着工前の打ち合わせで最も大切なことは、イメージを形にしていくことです。
- 希望の間取り
- 内装、外装の設備
- 予算
などについて話し合います。土地の購入から始めるなら、どこに住みたいか、周辺環境などについても要望を伝えてエリアを絞っていきます。
実現したいことをすべて伝えても、予算オーバーしてしまうでしょう。こんな家にしたいという理想は大切ですが、優先順位をつけて伝えることが大切です。
施工会社が、なんでもできるわけではありません。こうしたいという顧客の要望にできるだけ応えてくれようとする会社が多いですが、技術的に難しかったり、法令に抵触するために実現できなかったりすることもあります。
打ち合わせでは、お金の話もとても大切です。技術的にできても、予算内でできないとなると、その点は妥協して違う方法を考えなくてはなりません。
ですので、打ち合わせは何ができて、何ができないのかをはっきりさせながら、予算内で理想の家を建てるための場だといえるでしょう。
着工後(建築中)
着工後の打ち合わせの回数は、それほど多くありません。回数にしたら2〜3回、場合によっては工事の確認のみで打ち合わせは行わないこともあります。
壁紙の色など細かい点については、着工後に打ち合わせをしながら決めていくことが多いです。
なお、依頼した通りに進んでいれば問題ありませんが、もし修正して欲しい場所があれば早めに伝えなくてはなりません。この段階であれば修正が可能な場合もあるからです。
引き渡し前
工事が完成した後、引き渡し前に最終確認を兼ねて1〜2回打ち合わせを行うのが一般的です。工事に問題がなければ、そのまま引き渡しとなりますので、本当にその状態で良いかよく確認してください。
もし修正が必要な箇所があれば、修正後に再度打ち合わせをすることになります。
何を聞けばいい?注文住宅の打ち合わせの準備
納得のいく話し合いにするために、注意してほしいポイントについてまとめました。
打ち合わせの時は必ずメモを取る
家を建てたことのある経験のある人の方が少ないと思います。わからないことも多いでしょう。自分たちの希望や取り入れて欲しいことを伝えることも大切ですが、施工会社の話をしっかりと理解することも大切です。
小さなすれ違いがあとで大きな齟齬になってしまう可能性もあるため、必ずメモを取りながら話を聞きましょう。
お互いに認識のずれがないことを確認しながら打ち合わせを進めていくことがトラブル防止につながります。
予算をしっかり決めておく
理想を詰め込みすぎると、あっという間に予算オーバーしてしまいます。あらかじめ施工会社に予算の上限を伝えておけば、その範囲内でできることを提案してくれるでしょう。
どこに最もお金をかけたいのか、打ち合わせの前に家族でよく話し合っておくことも大切です。
完成までのスケジュールを決める
ゴールがないと、ずるずる時間ばかりかけてしまいがちです。忙しい中で効率的に打ち合わせを進めていくためにも、完成時期をある程度決めてからスケジュールをたてていきます。
最終的には、どのような家を建てるかを決めてから細かいスケジュールが決まりますが、たとえば「子供の小学校入学にあわせたい」など入居時期の希望がある場合は最初に伝えておきます。その上で、無理なく進められるスケジュールを考えてもらうと良いでしょう。
どうしても取り入れたい部分の優先順位をつける
注文住宅は、一から自分の好きなように作れることから、ついついあれもこれもとこだわりを詰め込みたくなってしまうものです。
しかし、すべてにこだわると、お金がかかるだけでなく時間もかかります。予算内で理想の家を建てるために、どこに最もこだわりたいのか、家族でよく話し合い、優先順位を施工会社に伝えます。
わからないことは積極的に聞く
打ち合わせの最中にわからないことが出てきたら、そのままにしてはいけません。あとで、「こんなはずじゃなかった」と思わないためにも、疑問はすぐに解消しましょう。
メモを取る、もしくは録音するなどして打ち合わせの記録を取り、疑問が生じたら早めに相手に伝え、説明を求めます。次の打ち合わせまでにきちんと理解しておくことが大切です。
もし、説明を求めて嫌な顔をされたら、その施工会社はやめた方が良いかもしれません。
打ち合わせの都度、家族でもしっかり話し合う
注文住宅の建築を、施工会社にまかせっきりにするのではなく、家族みんなで共有することも大切です。
打ち合わせの時に即決できないことは家に持ち帰り、家族で話し合って決めていけば後悔することもないでしょう。
着工後の違和感を放置しない
着工後の打ち合わせの回数はそれほど多くはありません。2〜3回程度なので、もし何か疑問に思うことがあれば、すぐに伝えます。
場合によっては修正が必要になることもありますので、できるだけ早く伝えることが大切です。疑問をそのままにしておいて、「修正できない」とならないようにしたいものです。
引き渡し前も念入りにチェック
- 図面通りに作られているか
- 傷や汚れがないか
などを確認します。
一度引き渡しされてしまったら、あとで修正箇所を発見しても対応してもらえないことがあります。本当にそのままで良いのか、念入りにチェックするとともに、この段階でも疑問に思うことがあるなら、積極的に聞いてください。
納得がいくまで話し合いをすることが大事
打ち合わせで最も大切なことは、納得がいくまで話をすることです。完成までのスケジュールも気になると思いますが、回数は気にせず、わからないことはわかるまで聞き、ひとつひとつ理解しながら進めていくことが何よりも大事です。
お互いの話にすれ違いが生じないように、できることとできないことをはっきりしてもらい、こちらの希望もしっかりと伝えることによって、「こんなはずじゃなかった」を防ぎます。
初めての家づくりで後悔しないよう、徹底的に話し合いましょう。
まとめ
注文住宅を建てる際には、15回前後の打ち合わせが必要です。期間にすると3ヶ月〜6ヶ月ほどかかりますが、こだわりたいポイントが多い人ほど、回数も増え、期間も長くなる傾向にあります。
注文住宅の打ち合わせは、着工前、着工後、引き渡し前の3段階があり、着工前の打ち合わせが最も時間がかかります。自分の希望や絶対に取り入れて欲しい部分などを伝えながら、施工会社にできることとできないことをきちんと理解するために、納得のいくまでしっかりと話し合いましょう。
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