注文住宅の土地探しの流れや理想の土地を見つけるポイント
注文住宅を建てるとなると、土地が必要になります。どのような家を建てるかを考えるのも大切ですが、土地が決まらないことには家の広さや間取りも決められません。
しかし、どこでどのように土地を探せばいいのか、理想の家を建てるにはどのような土地が適しているのか、わからないことだらけでお困りではありませんか?
初めての注文住宅を建てるには、土地選びのコツがあります。今回は理想の土地を見つけるためのポイントや注意点についてまとめました。これから土地を探そうとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の土地探しの流れ
何から手をつけたら良いのかわからないと迷っている方は、この順番で土地探しをしてみましょう。
家と土地、それぞれにかけられる予算を決める
費用を考える際には、その後に建てる家のことも考えておかなくてはいけません。総額でいくらくらいかかるのかを考えた上で、土地にかけられる予算を割り振ります。ということは、どのくらいの規模の家を建てるのかによって土地の予算も変わってきますから、ある程度は家のイメージを持って土地探しをしなくてはならないということです。
「4人家族で住む3LDK、駐車場つきの家」など大まかで良いので、イメージが決まったらハウスメーカーや工務店に相談してみましょう。詳細な予算を見繕ってもらうのは難しいにしても、過去の工事例などから大まかな予算はわかるはずです。
家の費用が1,000万円なのか2,000万円なのかで、土地にかけられる予算も大きく違ってきます。まずは家と土地の予算を決めることで、この後の流れがスムーズになります。
住みたい土地のエリアと条件を決めて優先順位をつける
大まかな予算が決まったら、欲しい土地の条件を考えます。土地を購入するには不動産会社に依頼することになりますから、エリアを決めないと依頼する先の不動産会社も決められません。ですので、予算の次に行うのは、場所決めです。
「○○市」という単位ですと少し大きいので、
- ○○町
- ○○駅
など、エリアを小さくします。
その中から、
- 駅から徒歩○分
- 学校が近くにある
- 公園が多い
- スーパーやドラッグストアなど買い物が便利
- 大きな道路から離れていて騒音がない
など、細かく条件を決めていきます。
理想を全て叶える土地はないので、まずは希望をたくさん書き出してみて、その中で順位をつけていきましょう。どうしてもこれだけは譲れない!と思う条件を1つか2つに絞っておくと、理想の土地が見つかりやすくなります。
契約前に土地の調査を行う
条件にあう土地が見つかったとしても、すぐに契約をしてはいけません。長く住み続けられる土地なのか、契約の前に調査をすることが大切です。
日本は災害の多い国ですから、どこに住んでいても絶対安全ということはありません。どのような自然災害の可能性があるのか、事前に調べることで少しでも被害を少なくできますので、ハザードマップを調べます。国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、洪水や土砂災害、高潮などのリスクを調べることができます。
他にも、
- 犯罪の発生率
- 地盤の強さ
- 敷地調査
- 接道状況
などの調査を行い、本当に購入しても問題ない土地なのか、納得いくまで調べてください。
ここで手を抜いてしまうと、想定外のお金がかかってしまったり、理想の間取りの家が建てられなかったりすることもあります。
契約の際には手付金を用意しておく
調査も済み、いよいよ契約となりましたら、ある程度まとまったお金が必要になります。契約の際には現金で手付金を支払うのが一般的ですので、その分の資金を用意しておきましょう。手付金は購入代金の5%〜10%ほどが相場です。1,000万円の土地なら100万円の手付金を用意します。
手付金は、法的に支払い義務のあるお金ではありません。しかし土地の売買は金額が大きいことから、売主は担保が欲しいと考えます。お互い、誠実に契約手続きを進めていくための保証のような意味合いで支払い支払われるものです。
手付金の支払いがどうしても難しい時には売主に相談ということになりますが、手付金が払えないということは資金力がないと判断されて、契約に至らない可能性もあります。
ですので、注文住宅を建てよう!と決めた時点で、予算の1割くらいの現金を用意しておくことをおすすめします。
注文住宅用の土地探しの方法
予算と、こんな土地が欲しい!と条件が決まったら、いよいよ土地探しです。
希望のエリアにある不動産屋で探す
不動産屋には土地に関する情報が集まっていますから、土地探しをするのに最も適した場所だといえるでしょう。大手ではない、古くからある不動産屋では、インターネットに載っていない地元の情報も把握していますから、思わぬ掘り出し物が見つかる可能性もあります。
欲しいと思っている土地があるエリアの不動産屋を回ってみてください。地元の不動産屋は、周辺環境の情報もたくさん持っています。実際に暮らすとしたらどんな感じなのか、イメージがわきやすくなるでしょう。
家の建築をお願いするハウスメーカーに相談する
ハウスメーカーは家を建てることが仕事ですが、まだ土地を持っていない人のために、理想の家を建てられる土地探しも一緒にしてくれる会社があります。ですから、建築だけでなく土地探しも同時にしてもらえるかどうか、聞いてみると良いでしょう。
もし一緒に土地を探してもらえるなら、その土地にあった建築プランも同時に考えやすくなります。
自分が住みたいエリアに行って歩いてみる
住みたい街、駅が決まったら、その周辺を実際に歩いてみるのもおすすめです。まだ不動産屋やインターネットに情報として出ていない、売り地の看板などが出ている可能性があります。
地図やインターネットの情報だけではわからないことがたくさんありますから、自分の足で歩き、自分の目で実際見てみることはとても大切です。その街や住んでいる人たちの雰囲気をじかに感じ取ることができるでしょう。
必ずしも売り地が見つかる保証はないため、時間と労力はかかりますが、これから長く住む土地ですから、見に行って損はありません。不動産屋やハウスメーカーに土地探しを依頼するのにも役立つはずです。
インターネットで情報を集めて比較する
足を運んで探す時間がない人は、まずインターネットで情報を集めてみます。エリアや予算から探しやすく、ブックマークや「お気に入り」にいれて比較するのも良いでしょう。
ただし、無限ともいえる情報量があるため、欲しい土地の条件を絞って探していかないと、目移りしてなかなか決まりません。迷っているうちに買い手がついてしまうということもあるので、「これだけは譲れない」という点を明確にしてから探すことをおすすめします。
これで失敗しない!注文住宅用の土地探しのポイント
土地探しで失敗しないためには、以下のポイントに注意してください。
契約前に自分の目で必ず確認すること
土地探しは初めてで難しいことはわからないからと、担当者任せにしてしまう人がいますが、それはいけません。図面と実際の土地は違うことが多いため、自分の目で確かめることが大切です。
本当に図面通りの大きさなのか、間口や奥行きなど現物を見て問題ないことを確認してください。契約はそれからです。
住みやすい土地かどうかチェックする
- 日当たり
- 風通し
- 電柱の位置
- 水はけ
- 地盤のゆるさ
などをチェックします。
周囲に建物の高さによって日当たりや風通しが悪くなることがありますし、家の周辺に水が溜まりやすい場所がないかもチェックします。天気が良い日だけでなく、雨の日にも訪れてみると住みやすいかどうかわかります。
地質については素人が見てもわかりませんので、専門家に同行してもらって調べることをおすすめします。
まとめ
注文住宅を建てる際の土地探しは、予算を決め、住みたいエリアを絞ることから始まります。住みたい土地の条件はたくさんあると思いますが、条件をつけすぎるとなかなか見つからなくなるため、譲れない点をはっきりさせましょう。
実際の土地探しは、不動産屋やハウスメーカーに相談するのが一般的です。インターネットで情報を収集したり、実際に自分で歩いて探すというのもありです。
いい土地があるという情報を得ても、図面だけで決めるのではなく、実際にその場に足を運び、自分の目で土地を確認しましょう。実物を見ることが失敗しない土地探しのコツです。
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